出産と海外旅行

女性にとって、子供を産むか産まないか、は年齢というタイムリミットもあり、一時的にとても大きな問題です。

産まない人は生産性が低いとかイミフなこと言い出す人もいるくらい、産むか産まないか、はちょいちょい議論にもなりますね。

「私は子供の時から、子供は産まないことに決めていた」と言っていた親戚の女性もいましたし、なんとなく結婚も出産もせずに、自然に年を重ねている友人もいますし、仕事に打ち込みすぎて(たぶん)出産を諦めた人もいるでしょう。

私は出産を経験しましたし、とてもたくさんの楽しいこと、悔しいことなどを経験をすることができたので、よかったと思っていますが、若い女性に特にすすめることもありません。出産は結婚と同じようにそれぞれが決めれば良いことの一つです。

ただ、6〜70代の女性がよく、出産経験のない女性のことを陰で、「あの人は子供を産んでいないからダメなのよ」みたいなことを耳打ちしてくることがあります。私はこまってしまって「へぇ〜」と、曖昧な返事をしておきますが、同じ女性同士がまるでセクハラのように、出産経験の有り無しで同じ女性の悪口を言う、という醜い姿を見せられて大変不愉快な時があります。

一つだけ、そんな醜い彼女たちの言い訳をしてあげるとすれば、たしかに、子育てはやってみないとわからないことがたくさんあるんです。そのくらい知ってるよ!と思われるかもですが、出産〜子育ては、独身時代の想像を絶することばかりです。ちょっと知ってるからってエラソーに言うな!と思われるかもしれませんが、これって海外旅行と同じかも?と、思いました。

海外旅行って一生行かなくても特に問題はないですよね。でも、行ったことある人と、行ったことない人とでは、まるで分かり合えない部分が発生してしまうわけです。どちらが偉いとかそういう意味ではなく。もちろん、最近はネットの記事やブログや動画などでかなり詳細に海外のことを、日本にいながらにして知ることはできます。でも、海外に実際に行った人にだけわかる、あの空気感とか、なんとも言えない雰囲気や匂い、さまざまな出会いとか味…それらはいくらネットで詳細な記事や美しい写真や動画を見てもわかるわけない!!て思ってしまいますよね。

出産もそれと同じように、子育てして初めて、喜びや楽しさばかりでなく、我が子への歯がゆさ、悔しさ、もどかしさ、さまざまな心配、よその子と比べてしまう自分の愚かさ、少しずつ自分の手を離れていく子どもたちの成長が嬉しくもあり、寂しくもあり…と、いろーんな複雑な思いをたくさん味わいます。職場の人間関係で味わうものとは種類が全然違う気がする。

いいとか悪いとか、正しいとか間違ってるとか、そういう、単純な話でなくて。

 

子育てを、海外旅行に例えるのはあまりにもアホすぎるかもしれませんが、例えて言うなら、そんな感じ、です。

だから、出産経験がない人をとやかく言う言い訳にはなりませんが、ちょっぴり言いたくもなるほど、出産や、子育てはかなりドラマティックです(笑)

海外旅行も、そうでしょ?(笑)