普通ってなに

子供の時から変わってるとか、おかしな子とか言われて、内心得意げになったり、ちょっと反発を感じてたりしていました。そして、心のとこかで、変な子と言われないような普通の人になることへの憧れが芽生えていたのかも…

 

そして、高校を卒業して、とりあえず、普通に大学に行った方がいいかなと思い、大学に行きました。幸い、ちょっぴりおかしなお嬢様たちの集う美大だったので、あまり私の変さも目立たず、変で非常識なまま4年生になり、とりあえず、普通に就職かな、と思い就職活動しました。

紺のスーツとか着て、なんか普通の人になれた気分で得意気な私を見た友人に、「かわいそう…」と、言われました。

でも、アホなので、そんなこと気にもせず、とりあえず小さいけど善良な会社に就職しました。バブルがはじけた頃でした(笑)(古き良き時代だったかも笑)

 

さて、なんとか普通に就職したものの、とても良い会社だったので、1年間の販売経験を終えると、契約社員にしてくれて、出社は週一、つまり月に4回出社で、月給30万円、という、フリーな生活が始まりました。

これでもう、普通の会社員生活はできない人間になってしまいました(笑)

 

ま、それはともかく、30歳間近になって、やっぱりそろそろ普通に結婚だろ、と思い、なんとか普通に結婚しました。

そして、結婚したのなら今度は普通出産だろ、てことで、不妊治療の末、なんとか二人の子供に恵まれました。

そして、出産したら普通、子供を保育園に入れるだろ、てことで、上の子を保育園に入れて仕事を続けました。

とてもフリーな仕事でしたが、プレッシャーが大きくて、しかも、子育てしてると、普通にママ友というものが欲しくなり、仕事をやめて、専業主婦になり、ママ友を作りまくりました。

 

…そんなこんなで、子供は成人して家を出ていき、普通に親の介護とかがボチボチ始まりそうです。今後は普通に親と同居とか??笑

 

今思えば、何が普通なのかもよく考えずに、勝手になんとなく普通のイメージを作り上げて、自分で自分を追い立てて、わけもわからず、世間の人を見よう見まねで、なんとなくここまで来ちゃったなーという、感じです。

SNSとかネットとかがない時代だったし、情報の飢餓状態でしたもんね。自分で勝手に「普通」というものを想像して、やみくもに前進するしかなかった感じ。

まあ、アホみたいかもしれないけど、本人はその時その時根拠はないけど真剣だったしそれなりに楽しかったんです(笑)

 

でも

普通って、なんだったんだろ???笑

 

そして現在、大学4年生の頃友人にかわいそうって言われた、紺のスーツを着た当時の自分を思い出して切なくなるのでした。(T_T)