アウェー感

転勤族の家庭に生まれました。

出身地はどこ?と聞かれたら、若い頃はカッコつけて「神戸」と、答えていたのですが、実は4歳までしか住んでいません。

その後、小学校は、仙台→熊本→別府、の3つに2年ずつ行きました。で、結局高校卒業までの8年間は別府に住んでいたし、両親は最後まで別府に住んでいたので、この頃はやっぱり思春期を過ごした場所が出身地なのでは?と、思うようになり、素直に「別府」と、答えるようになりました。

ただ、両親が老いてしまい、別府の実家を取り壊した今となっては、帰る実家もなくなり、そもそも別府には特に親しい親戚もさほどおらず、転勤族だったおかげで、幼い頃の私を知る近所のおばちゃんとか幼馴染なども皆無です。

高校卒業後、20年以上住んだ東京でも、5回くらい引っ越ししているので、じーっと同じ家に住み続けたことはありません。

 

転校をするたびに毎回新しい発見と出会いにワクワクして、転校したその日にすぐ友達ができるような性格でしたので、転校はまったく苦痛ではありませんでした。ただ、なんとなくどこへ行っても腹のそこから馴染む感じがしなくて、ちょっとしたアウェー感をいつも薄っすらと感じていました。べつにそれが寂しいとか思ったことはないのですが、なんか、自分はいつもどこへ行っても、よそ者であることを自覚して、楽しむような人間になってしまいました。

 

逆に、生まれてからずーっと同じ土地に住んでいる人の気持ちがわかりにくい(笑)イマジンできない!

福島の原発事故が起こったあと、放射能で汚染されても、住み慣れた土地から離れようとしない人々の気持ちがほとんど理解できません!!(笑)もう、ホントごめんなさい、です(笑)

 

私なら、今突然、鳥取かどこかの海辺のさもない町に引っ越せ!と、言われたとしても、喜んで引っ越します!

 

ところが、今現在、夫の実家があるということで、諏訪に引っ越してきて、なんと、10年もたってしまいました。

われながらアンビリバボー!!特に気に入って引っ越してきたわけでもないのに!しかも、なんの思い入れもないマンションに住んでいる!(笑)

私にとってはまさに未知の体験です。

だから人生はオモロイし、この先もチャンスがあればどっかに引っ越したいなーと、夢を描く日々なのです。

 

とりあえず今は諏訪でアウェー感を満喫しています。(笑)